福井の小さな山歩記


雪上散歩・福井和泉スキー場周辺

今日の雨の確率は、午前中20%、午後50%だった。 それで雨や雪になったら引き返すつもりで、
ブナが綺麗だという木無山(1328.6m)へ登るための偵察という気持でやってきた。和泉スキー場
の駐車場に車を置いたが、林道の入り口が除雪されていて、こちらならタダで停められたのだ。


670m付近からスキー場への取り付き道路と林道始まり地点を見下ろす

考えていた尾根と違う尾根に取り付いてしまい、急斜面を登り切って気が付いたので戻る気もしない。
しかし、考えていた尾根は地図で見ると、もっと急で斜面が長そうだ。おまけに雪が少なくなっている
みたいなのだ。この先からもその尾根に行けるのでそのまま先へ進むことにした。

少し進んでから地図を見ると、2001年5月に蛇鏡岳に登った時のコースに近い所を歩いているみた
いだ。やがて杉からブナに替わり、隣に見えている尾根に向かって歩けそうな処に来た。しかし、あま
り歩きやすくもないみいだし、などと考えながら歩いていたら、雪がちらつきだし、蛇鏡岳や木無山が
ガスに覆われてきた。時間はまだ早いが天気の変化も早い。隣の尾根に向かうと帰りのコースが急な
処を降りなければならないみたいだし、空模様も心配なのでスキー場の上に出て降りることに決めた。
蛇鏡岳がすぐそばだが、あそこは怖い処があって行く気はしない。


杉林を抜けてブナなどの林になると明るくなってホッとします

ちょっとした谷を登ると、そこは前回道に迷った処だと判った。それ以外にも間違えて降りかけて登り
返すのが苦しかったことを憶えている。その谷を登ると、蛇鏡岳からの尾根に載り、すぐにスキー場の
最上部に出る。 リフトの終点から左側のブナなどの林の、緩い、私好みの尾根をゆっくりと下って車
の横に出た。しかし雪はグサグサで疲れる。下の方では雪が雨に代わり、だいぶ強く降っていた。


緩やかに下るゲレンデ横の尾根

ゆっくりだが4時間近く歩いたので良い運動になった。GPSによると3.3kmしか歩いていないし、累
積標高差は360mしか登っていない。でも、この位のほうが私には良いような気がする。車で走り出す
と雨足は更に強くなった。気温も高く、また雪解けが進むだろう。木無山は来年に持ち越しだ。


 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。  (承認番号 平17総使、第657号) 」


カシミール3Dにより作成。上図の経緯度線は日本測地系で表示されています。
2万5千分の1地図 「下山」、 木無山は 1162mのピークより更に800mほど北です。
005地点の西の三角点は 蛇鏡岳です。

(’06年3月21日)
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