福井の小さな山歩記


カミさんと徳平山

徳平山(とくべら山・1193.1m)は、2万5千分の1地図 「白鳥」で、真ん中よりほんの少し左よりの
下から7.5cm、三角点のある山だ。

だいぶ晴の日をやり過ごしてしまったので、今日こそはということでカミさんと油阪トンネル手前を目指して
やって来た。旧道が分かれる処よりさらに手前に入谷への林道入り口がある。今は雪でまったく入り口は
判らないが、すぐ側に舗装された格好の駐車スペースが造られていて、そこに車を置いて8時に歩き出す。

林道は九頭竜川の源流を渡るが、橋の上の積雪が多いのに驚く。橋を渡り すぐに杉の植林された急斜面
に取り付いた。これが凄い急斜面で、尾根に出るまでに1時間も掛かってしまった。途中、カンジキをアイゼ
ンに履き替えたりしたのだ。何しろガチガチの凍りの上に薄く雪があるという状態だ。帰りには降りたくない
ところだ。


緩やかな尾根に載りました

尾根に載ったときは、これで今日はまずまず行けると思った。素晴らしい天気だし、地図で見る限り危ない
処は無さそうなのだ。 緩やかに登る尾根なので余裕があって、周囲の景色を眺めながら気分良く歩ける。
尾根上にはわりと樹木が少ない。やがて大木が現れた。ミズナラということだ。


ミズナラですかね

ずっと順調。だんだんと遠くの山々が望める様になり、どっしりとした御岳が空に浮かんでいるようだ。頂上
も目の前になってくると、雪が深くなってきた。しかし、別に支障を感じなかったので、アイゼンを付けたまま
登った。さすが頂上直前では息切れがしたが、無事12時10分に頂上着。 いやぁ やりましたねえ!


徳平山 頂上 雪の表面がキラキラと輝いて綺麗でした 逆光です

乾杯といきたいところだがビールを忘れてしまった。風も無いし気持がいい。白山やら岐阜の山々やらほとん
ど360度の眺望だ。カミさんも満足。


御岳山

1時頃降り始める。カンジキを履いてさくさくと快調だ。何しろ気持がいい。この程度の緩やかな尾根歩きが
私の好みなのだ。時折尻餅をついてお尻で滑ったりしながら。同じ道を戻るのだから心配がない。どこに穴
が隠れていたかまで判っているから安心して足を出せる。

そして、あの取り付きの急斜面の上までやって来た。どうも気が進まないので、今下ってきた尾根の続きを
行くことにした。しかし、これも最後は急斜面でてこずったが、何とか川の縁まで降りた。ところが川沿いに
すぐ傍の橋まで行くのが難しい。急斜面を右方向へ降りれば良かったのだ。 少し登り返せばいいのだが、
えいっ面倒とばかり、カンジキのまま渡渉、登り返してすぐに車に到着。ちょうど2時間30分で降りてきた。

最後まで青空で風も無く、ゆっくりと雪の尾根を楽しめた大満足の一日だった。

(’06年3月4日)


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だんだん山頂が近づいてきました


山頂直近


一応は元気ですけど、歳相応の背格好になりましたねえ。山頂にて