福井の小さな山歩記


カミさんと野坂岳

野坂岳(913.5m)は、’00年5月3日に一人で登っている。この時は何も見えずにあきらめて下山した。
行き止まりの登山口の駐車場にあるトイレが、とても綺麗だったことを憶えているが、冬は水が出なくなって
流れず山盛り状態だった。

歩き始めて、足跡から先客が一人登られていることが判った。積雪時のコースは予想した通り、アンテナの
処で一度尾根に乗ったら、そのまま頂上まで尾根を歩くのだが、これがなかなか辛い登りがある。昨年11
月の大御影山以来山歩きをしてないので、筋肉が弱ってしまったのか。もともと体力はないのではあるが。

南に向かって頂上を目指すせいか斜面は北向きで、凍りついている処が多い。その上に薄く雪が載っている
状態で滑って歩きにくい。先客が途中でツボ足からスノーシューになりその跡を辿ったが、なかなか歩きにくく
時間が掛かるので、我々もカンジキを付けた。


樹の色が黒っぽいですがブナなのでしょう

頂上のだいぶ手前で、スノーシューを履いた年配の方が降りてこられた。後で小屋のノートを見て判ったこと
だが、この方は三日にあげずと云う位、この山に登られている方で、地元では有名な方らしい。3時間も掛か
って山頂に到着。風が強く何も見えない。小屋の引き戸も凍り付いてなかなか開かなかった。

1個50円の天ぷら蕎麦を煮て食べてコーヒーも飲んだ。カミさんが外で悲鳴の様な声をあげたので、何事か
と外を覗くと、周囲の山々や敦賀の街が見下ろせるようになっていたのだ。 遠くの山々はぼんやりしていた
が、それ以降は雪がちらつくことはなかった。登り甲斐があったというものだ。


山頂は時折強い風が吹いて寒かった

年配の方が登って来られた。この方は装備が決まっていた。木製のカンジキ、12万円もするGPS等々だ。
地元の方だそうで、続いて登って来られた年配の方と親しそうに話しをされていた。我々は山頂で写真を撮
って帰路についた。下り始めて15分位経ったところで二人の方とすれちがった。我々の後から登られた方々
は皆さんツボ足だった。


気持の良い下り

我々も下りはスムースな足運びで、特に敦賀の街を眼下に見ながら下るのは気持ち良いものだ。1時間35
分くらいで駐車場に降りることができた。カミさんは初めての野坂岳だが、満足のいく雪山だっとと思う。

(’06年1月26日)
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