還暦つれづれ草


今度はカミさんと


夜が明けると少しずつ新雪が積もっていて、今日は日曜日なので前の家では屋根の雪下ろしを始めた
ようだ。福井は積雪87cmといっていたから、この辺りでは1m程はあるかも知れない。我が家は総2階
造りなので、屋根に上がるのはとても怖いので、余程のことでないと上がる気はしない。もっとも56豪雪
以来、雪下ろしをする程積もったことはないのだが。 しかし、今回はあと1回どんと降ったらわからない。

そんな前の家の雪下ろしを横目に見ながら、こちらはカミさんと福井健康の森へ向かったのだ。 日曜日
なので駐車場はガラガラ、二人してスノーシューを履くと、一昨日と同じ斜面を登る。 もう私の踏み跡は
ほとんど消えかけていた。今回は長靴でなく登山靴にスノーシューをピッタリ合わせて装着したので、き
わめて快調に歩ける。


一つ目の展望台のかたわらで

一昨日と同じ2番目の展望台へ向かう。途中カミさんは二人の息子宛に私の姿を写して写メールしたり
私はその姿をデジカメで写したりした。早速写メールの返事もきてカミさんは忙しい。その内に二つ目の
展望台に到着した。 そこから見下ろす処に「マイドーム清水」というドーム状の建物があり、お蕎麦が
美味しいのだ。

ちょうどお昼も過ぎていて小腹も空いたので「おろし蕎麦」を食べに、そこから急斜面を下った。 スノー
シューは雪が積もっていれば何処でも下りられる。あっと云う間にドームに着いた。冬の間だけなのだ
ろうが、中へ入ると床暖房なのでスリッパに履き替えなければならなかった。スパッツを外し靴紐を外し
なかなか面倒だ。


おろし蕎麦が食べられる「マイドーム清水」 二つ目の展望台から

でも「おろし蕎麦」は美味しかったし、ちょうど強く降り始めた雪景色を見ながら、ゆっくりとコーヒーを飲み
美味しいクッキーも食べたりして、とても贅沢な気分を味わったのである。 このクッキーは、すぐ近くに
工場がある「社会福祉法人エフエフ福井」で、ハンデキャップを持つ人々の手で作られていると聞いた。

また急斜面を登っていたら、可愛らしい女の子の叫ぶ声が聞こえてきた。 斜面を登り切って遊歩道へ
出たら、幼い二人の女の子を間にはさんで、スノーシューを履いた若いご夫婦がやってきた。旦那は山
馴れした顔で、奥さんは優しそうで綺麗な方だった。二人の女の子は元気に「こんにちは」と挨拶してき
た。小さい長靴の跡が可愛らしい。

私達が駐車場の後ろの斜面を下って車に到着したとき、あの家族が手前の展望台から真っ直ぐに斜面
を下り始めた。ずんずんと降りて行く両親の後から、二人の女の子が転がったりしながら一生懸命につ
いて行くのが見えた。 頼もしいお父さんと優しいお母さんという感じだし、微笑ましくもあった。

(’06年1月8日)

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遊歩道を外れて