福井の小さな山歩記
カミさんと大御影山と滝谷山
大御影山(950.1m)は、’00年9月30日にカミさんと登っている。この時は、美浜町側から大日開拓地
の手前、送電線の巡視路を辿り、能登野からの近江坂へ入り山頂を目指した。 帰りに熊に会った時だ。
今回は今津側から近江坂を歩いて山頂を目指すことにした。今年6月14日には能登野から最初の峠まで
歩いているので、これで近江坂はおおかた歩いたことになる。
今日はずーっと曇天で午後になって申し訳程度に薄日が射した。毎度のことではありますが、今日も歩くの
に一生懸命で見るべき写真は撮れませんでした。今年6月にここを歩かれた「レストラン・ブナのマスター」
のホームページには素敵な写真が沢山ありますので、そちらをご覧になって下さい。
いつもながらスタートが遅いので、ビラデスト今津の管理棟前に車を置いて歩き出したのが9時半近くになっ
てしまった。環境整備協力金1人300円が必要、車1台は500円、安い方でよいとのことで500円を払う。
コッフェル 燃料 うどん 水など詰まっています 今日は全然使わずそのままお持ち帰りでした
古道らしい掘り込まれたじぐざぐの登りが30分程続くと尾根の上に載る。あとは小さいアップダウンと歩き
やすい平坦な道とで快適な尾根歩きとなる。 掘り込まれた道は分厚く枯れ葉が積み重なって脚に優しい。
モミジの様な葉が多く、紅葉の時はきっと綺麗だったに違いない。ただし、このところの雨のせいか、平坦な
尾根の上にはぬかるみが多かった。途中、シャクナゲと思われる群生地があり、季節外れの花がいくつか
咲いていた。下の方はまだ紅葉が賑やかだが、上のほうはすっきりと葉を落としたブナの疎林が続いていて
気持が良い。
3時間掛かって大御影山の頂上に着く。登りきったという感じがしない処だ。季節も違うが、前回来た時とは
がらりと変わっていて、山頂の周りは切り開かれていて初めて来た山のようだ。しかし、雲やガスの関係で
残念ながら大谷山や赤坂山の方面が見えるだけだった。休んでいると冷たい風で寒くなり、うどんも作らずに
持ってきた熱いお茶でおにぎりや稲荷を食べて、30分程で帰路についた。
まずまず元気です きつい登りがなかったので
身体が冷えてしまったので、帰りは急ぎ足となった。幸い緩い下りで歩きやすいので、滝谷山への分岐点
まで1時間ちょっとで降りてこられた。午後2時5分頃だったので予定どおり滝谷山(736m)経由で降りる
ことにする。
ルートファインディングが必要などと書かれていたが、確かに滝谷山の少し手前までは下草の無い広い尾根
なので道は無いが、所々控えめに赤いテープが巻かれているし、尾根を外さなければ問題はないようだ。
滝谷山 735.62mとあった 本当はもっと薄暗い感じでした
頂上に近づいて来ると林相が変わり、下草もあるので踏み跡がはっきりして迷うことはない。しかし、山頂は
「なんだ、ここか」と云う感じの処ではあった。あとはずっと下りで、木の階段のところから左へ下ることになる。
急な斜面につけられた長い階段で、カミさんも私も足首や膝に負担をかけないようにと一歩一歩慎重に脚を
運ぶものだから、この階段だけで30分近くも掛かってしまったのだ。
綺麗に整備された沢を渉り、あとは車まで舗装道路を35分歩いた。処女湖も平池も素通りで、4時20分に
駐車場に到着。広い駐車場の真ん中にポツンと私の車が停まっていた。今日も誰にも会わない静かな山だ
った。車で下ると、酒波寺の手前の「もみじ池」の素敵な紅葉にも薄闇がせまってきていたのだった。
もみじ池の処ですが、池に映る紅葉は暗くて駄目でした、この写真も少し明るくしてあります
(’05年11月25日)
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私の好きな峠道の雰囲気です