還暦つれづれ草


湖東三山巡り

晴天の日曜日で、カミさんがETCも試してみたいし、何処かへドライブでもしようと言うので、以前から
パンフレットを見ていた湖東三山(百済寺、金剛輪寺、西明寺)を巡ることにした。ETCは快調で、11時
半頃西明寺の近くまで来たのだが、渋滞なのだ。遅々として進まない。途中,車を道路の少し広くなった
所へ置いて歩いている人もいたので、西明寺付近の混雑のための渋滞だと思われた。

やっとのこと西明寺の前に到達したが人人人なのだ。駐車が難しそうで通過、金剛輪寺へ向かう。ここ
も渋滞だが、国道上ではないので並んで待って無事お寺へ入ることが出来た。観光バスがずらっと並ん
で凄い人だ。本堂への石段の参道が長く、竹の杖も用意してあったが、お年寄りにはなかなか辛いみた
いで、途中で引き返した家族がいた。これではお寺参りも足腰が丈夫でないとままならない。


金剛輪寺の庭園

受付で500円を払うのだが、これだけの人だと凄い金額になるなあなどと考える。歩きながらどの位に
なるか計算していた人がいた。拝観料という言葉が似つかわしくないみたいだ。

2時半頃百済寺の方へ走りだしたが、お腹が空いたので何処か良いところはないかと探したら、偶然
古墳公園を見つけ、「たぬき塚」という石室のある古墳の前でうどんを作って食べる。ドリップコーヒーも
飲んだりしてゆっくりした。後ろに山並みが連なっていて、静かでなかなか良い処だ。

百斉寺も遅々として進まない長い車の列だ。駐車場から1台出たら1台入れるという具合だから根気が
いる。私は遠くから歩いてもいいから待つのは嫌いだ。回転寿司で長椅子で待つ光景を見かけるが、そ
うしてまで食べたいとは思わない。しかし、今日は仕方がない。カミさんが先に歩いていって、もうすぐだ
ということになった。境内を廻っているうちに陽が沈んできて庭園にはライトが点灯される時間になってし
まった。帰りは、あの渋滞がウソのようだった。


百済寺の夕日に照らされる本堂

こんなに人出が凄いとは知らなかったので来てしまったのだが、今日は天気が良かったので山にでも
登っていればよかったなと思った。この人混みではお寺の雰囲気もへったくりもない。 こういう由緒ある
見所の多いお寺だから沢山の人が来るのだろうが、旅行会社の宣伝も激しいのだろう。 都会の方々に
とっては人混みは当たり前のことかも知れない。バスで三つのお寺を廻り、途中何処かで食事をして帰
るのだろう。お寺だって人が沢山くればいいと云うものでもあるまい。最近は山登りもバスツアーが多い
みたいだが、何十人もの行列に出会うと面食らってしまう。 お寺も山も静かな方がいい。

帰りの高速道は通勤割引時間帯に走ったので半額だった。しかし,100kmまでの制限があり,100km
を越えないか気になって、予定の一つ手前のインターチェンジで降りてしまった。予定のICまで行っても
ぎりぎりで大丈夫だったみたいだったが。 だいぶ疲れを感じた一日だった。

('05年11月20日)

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