還暦つれづれ草
今日も山はおあずけ
毎日が日曜日の年金生活に入って2年4ヶ月ばかりが過ぎた。 この間に前立腺癌の治療をおこなった
こともあって、何やかやと、さして退屈もせずに過ごしてきた様に思う。最近はいろいろなしがらみも減って
きて、身の回りがスッキリしてきたというか身軽になってきた。まだ自由に何日でも好きな時に好きな処へ
出掛けられると云う訳にはいかないが、まあ、それに近づきつつはある。お金のことは別にしてのことだが。
山や峠を歩き、翌日にはそれを纏めてホームページへ追加する。次ぎの行く処を調べて、2万5千分の1
地図を買ってきては、緯度や経度の線を引いたり、登山用品の店へ遊びに行って山の情報を仕入れたり
して時間が潰れる。
しかし、最近は少しおっくうな気分が先に立って、良い天気の日を見逃して、家でぼけっとすることが多くな
った様な気がする。そうすると健康の森を散歩したりもするのだが、だいたいに於いて家でたいした事もせ
ず時を過ごす。 ところが、あまり退屈だとは感じない。こういう生活に慣れてしまったのだろうか。人によって
は、常に身体を動かして何かしてないと気がすまない人がいるみたいだが、私はいつまでもぼけっとしてい
られるみたいなのだ。
そういうふうにいつも何かをしようとしている人は、趣味も豊富で人との付き合いも広く有意義で楽しい日々
を送っているように思われる。それに較べると、私は誰もいない山をほっつき歩いて、誰とも話しをしないで
一日を過ごしたり、家に居ても1人でたいしたこともせずに日々を過ごしている。これでは早くボケてしまうの
ではないかと思ったりする。 やはり、薮山で方向を間違ったかなと感じ、夕暮れも近いとなったときのゾクッ
とする様な緊張感が私には必要なのかも知れない。
昨日も山を歩けたような天気だった。事実、刈込池へ雨に降られずに行ってきた方がいる。今日も天気予報
は雨の確率は高かったのだが、日中は雨らしい雨は降らなかった。明日こそは近場で紅葉でも見に行こう
と思う。緊張感はないところだが、明日はカミさんと一緒だから仕方がない。
そのカミさんは今日はゴルフだ。 カミさんのゴルフ仲間の方々は、気楽そうな人達ばかりで、皆さん長生き
しそうだが、カミさんのおふくろさんは90歳間近で元気だし、私の祖母は97歳位まで生きたので、お互い
あんたは長生きするよと言い合っているのだ。長生きするのはいいが、ボケないですごしたいものである。
('05年11月9日)
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